最近よく耳にするAIはもうここまで使える。なくなる仕事はホワイトカラー?

2022/11/30

ITツール・SaaS 仕事に効く

カバー画像:AI PICASSOで描いた画像

fao agrocommunication のHeroです。

AIは何年も前から存在する技術です。しかし最近、SNSでも随分と身近なものとして話題になっています。それが近い将来において何を意味するのか、多くの疑問も投げかけられています。ひとつが、人間はいつAIに取って代わられるのか、という疑問です。

すでに、AIが人間に取って代わるものなのか、いくつかのAI利用のサービスを体験してみたので、ご紹介します。

「デジタルネイチャー」ってご存知すか?

2020年、筑波大学に「デジタルネイチャー開発研究センター」が立ち上げられました。
『筑波大学には情報工学分野のみならず、文化・芸術・スポーツ分野の研究者が多く所属しているため、デジタルネイチャーにまつわる研究開発を進めるには大きなポテンシャルがあります。そこで、人に纏わる情報工学研究を軸としながら、計算機と自然の新しい関係性について、文化・芸術・スポーツ分野に展開し推進すべく』立ち上げたそうです。

「デジタルネイチャー(計算機自然)」とは、下記の通り説明されています。

計算機科学の発展の恩恵によって計算機内でのコンピュータシミュレーション(仮想世界での検証・演算)(in silico / ex situ)と計算機外でのナチュラルコンピュテーション(実世界での実証・計算)(in situ / in vivo )が接続され,相互作用が生まれた結果生じる新しい自然観・自然そのものは「デジタルネイチャー(in silico-natura)」と呼ぶべき状態になりつつある.

計算機科学のアナロジー定義の図

 



もうここまできています

前節では一体なんのことなんだろうかと思われたかもしれません。ということでAIが様々なサービスに使われ始めていますが、一体どんなことが出来るのか試してみました。
最近の報道でもご覧になられた方も多いのではないかと思いますが、AIを活用したインターネット上でサービスやスマホアプリなどがどんどん登場してきています。どれも月に数千円から利用できます。お試し利用なら無料体験もできるようになっています。

こんな絵が描けます

AI PICASSOで描いたイメージのサンプル
「機内食で出されるみかん」
by AI PICASSO
右の画像は、AI PICASSOというサービスで描いたものです。
冒頭のカバー画像同様に「進化するAIが描くデジタルネイチャー」のテキストからAIが描いた2つのイメージです。

iPhoneにアプリをインストールして、テキストを入力、そして好みスタイルを選択、「生成」をタップすると10秒ほどで描かれます。
気に入らなければ、何度かやり直せばいいでしょう。何回か繰り返すと無料枠は使い切ってしまいます。

ネット通販をやっていると商品写真の撮影に苦労しますが、有料プランで使えばそんな悩みも解消できるかもしれないです。他にも絵を描けるサービスはたくさんあります。

音楽も作れます

絵に続いて、音楽です。
音楽は、SOUNDRAWというサービスで試してみました。日本の会社なので日本で使用できます。

楽曲は、左からムード(ビデオテーマ)、ジャンル/スタイル、長さ、テンポ/楽器を選ぶと候補が右側にずらっと並びます。そして気に入ったものをダウンロードすれば利用できます。

今回は無料登録だけで試したので、ダウンロードできませんでした。ネット通販広報の動画用BGMに使いたいと思うものがありました。
今度じっくり時間をかけて創りたいって思っています。仮に月に1曲の利用でも2,000円以下で曲が作れるってどう思いますか? 作曲家に頼んだらいくらかかるのでしょう。

ぜひ皆さんも創作活動を如何でしょうか♪

そして文章だって書けちゃいます

そして事例3つ目は、ライティングです。

こちらは米国の会社のサービスCopiAIを試してみました。
上のスクリーンショットのように使用する画面は英語になりますが、入力するテキストや生成される文章は日本語にも対応しています。
英語のキーワードから、日本語の文章を生成することもできます。

タイトルやキーワードを入れると4ステップで右のような文章が生成されます。
短文からチャプター構成のある長文まで制作可能となっています。

全文を利用するのはまだちょっと無理かと思いますが、チャプター構成やタイトル作りは使えそうな気がします。

⚠️この文章はAIで作ったものではないですよ(^^;;

ドキュメントツールでも

「Notion」はご存知でしょうか? 先日、近々AIを利用したドキュメントジェネレータ機能が追加されることがアナウンスされました。ウェイティングリストに登録してみましたが、順番は数十万番目でした。

しかし、その前に私共が有料プランで利用している「Craft」というサービスが11月28日のアップデートでAIを利用したアシスタント機能を追加したというNewsletterが来ました。
このアプリは年額4,800円で、しかもApple APPストアでの契約ではファミリー共有も可能、家族4人で利用していので、1人100円/月で使えるアプリです。

AI アシスタント機能とは、Craft社のブログから引用すると以下の通りです。

Craft AI Assistantは、あらゆる言語の非ネイティブスピーカーに対応し、意図したとおりの口調になるようにします。文章を書くのが苦手な方でも、アイデアを思いつくことができます。長い文書から重要なポイントを要約して抽出したり、ブログの新しいアイデアをブレインストーミングして見出しを提案したりすることができます。


早速、試したものの使いこなせないでいるので、これからじっくり使い込んで有効活用してみようと思います。

他にもAmazonのAIリコメンド機能、翻訳など様々なサービスに利用されています。

「デジタルネイチャー」では進化のスピードが早くホワイトカラーが不要に

デジタルネイチャーは進化するスピードに人間がついていけない

冒頭に触れた筑波大学のデジタルネイチャー開発研究センターのセンター長は、落合陽一氏(同大学准教授)です。
落合氏の談によると、シンギュラリティは2040年頃に来るということです。シンギュラリティの10年ほど前には、AIが人間を超える能力を持つとも言われていることを考えるとその点はすぐそこまで来ている。そう考えると前述のサービスの進化は頷けることですね。
シンギュラリティとは:人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)。または、それがもたらす世界の変化のことをいう。【出典:コトバンク(知恵蔵)
こうした進歩は、太古からの歴史における自然科学の進化に比べてデジタルネイチャーは格段のそのスピードが早く、もう既に人がついていくことが難しい段階にきているようです。

AIは一度学習させれば、何度でも低価格で販売できる

AIの最大のメリットは、一度学習させたデータセットを高く売ったり、一度学習させたデータセットを安く売ったりすることを何度も繰り返すことができることです。
新しいデータセットからも古いデータセットからも意味を推論できるようになるには、あらゆる入力の組み合わせをプログラムする必要はなく、単に1つの例があればよいらしいです。

前述のサービスの料金からすると頷けるかと思います。簡単な挿絵、簡単なWEB記事、簡単なBGMなどはもう人の力を借りる(委託する)必要はないなと思っています。
逆に過渡期においては、私でも挿絵を作る副業もできるかもしれないです。

まだAIを使ったことはないなって思っている方も、もしスマホを持っていれば、GoogleやAppleなどの企業が製品を改良するために、既にAIを無料で利用している可能性が高いです。

人間に残る仕事は何か

これもデジタルネイチャー開発研究センターのセンター長落合氏の談ですが、ホワイトカラーは必要なくなるとのことでした。

これまでAIでなくなる仕事、コンピューターやロボットに置き換わる仕事とは何かは言われています。

2015年末、野村総合研究所が「10~20年後、国内の労働人口の約49%がAIやロボットで代替可能になる」(英・工学博士M.オズボーン他との共同研究)という報告書を発表しました。そこには、601種の職業について、創造性や協調性が求められる非定型の業務は人間が担うが、一般事務・配送・清掃・警備・運転・製造業務などの約100種は代替可能性がきわめて高いと指摘している。

しかし、落合氏にの指摘は、ホワイトカラーが要らなくなるとのこと、確かに今回紹介したAI活用のサービスは、すべて創造性が必要なものです。一方、自動車の自動運転については苦戦する報道が目立ち完全な自動運転は意外と先のような話もあります。

それを考えると、人がやらなければならない仕事は身体を使うことを伴うことが残るのかもしれません。
さて皆さんはそん近未来に向けてどう考え、行動していきますか?

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