子育て中の親にとって、子どもの習い事は悩みごとのひとつではないでしょうか?
町に住んでいても子どもに習い事をさせるには、親のサポートが必要ですが、我が家が住むのは政令指定都市の熊本市から70キロほど離れた農漁村。
天草中心部からも20キロほど離れているので、子どもに何かさせようと思ったら、車で往復1時間以上かけて送迎しなくてはなりません。
本人に「何かをしたい」という明確な意志があるなら喜んで応援しますが、我が家の子どもたちは小学校の低学年と保育園児です。
何に興味があるかを探す段階で、週に何度も習い事のための時間をとるのは……かなりの覚悟が必要ですよね。。
それでも、できることはないか。
そこで私が活用しているのが、オンライン学習です。
私は大学時代、学校の先生あるいは院に進んで研究者になろうと本気で考えていました。卒業時は中学と高校の英語の免許も取りましたが、思うところあって違う仕事に就き、いまに至ります。
この記事では、そんな私が去年のコロナ休校以降、子どもの習い事のために活用している、または活用したことのあるサービスを紹介したいと思います。
1.スコラボ
大学生や大学院生などの若い講師が集まっている子ども向けのオンライン学習プラットフォームです。

「子どもが学びを愛するプラットフォームを作る」というコピーのとおり、プログラミングや薬学、地学など専門的な内容を子どもに楽しく伝えることをコンセプトとしています。
MIT卒・1995年生まれの代表がはじめたサービスで、日本生命が出資しているようです。
息子が受けたのは代表の前田さんが開講していた「Minecraftでプログラミング!」というクラス。
「どういう指令をすれば意図した動きをするのか」というプログラミングの考え方は、ゴールから逆算して物事を考える思考法につながると思いました。
息子が間違った命令規則を作っても「じゃあ、やってみようか」という先生の声かけは、そばで見ていた私も安心できましたね。
スコラボは大学院在籍中・卒業した先生による理系のクラスが多い印象です。1回あたり1,500円〜2,000円で学べます。
まだサービスがはじまって間もないようで、保護者との面談や保護者向けのセミナーに積極的です。2022年の1月には、代表の前田さんと恩師のキムタツ先生のトークセッションが予定されています。
[キムタツ先生x教え子のMIT卒業生] 国際社会で活躍するために子どもたちができること (2022 1/16(日) 14:00-15:30)
スコラボ運営局がお届けする対談形式の無料オンラインセミナーです。参加申し込みはこちらから。
2.キッズアカデミー
アートや音楽など、さまざまなジャンルのオンラインクラスが開講されています。
企業の工場見学など、社会科見学のクラスもあるのが特徴です。11月3日の文化の日はトヨタ九州のレクサス工場を生中継してくれるイベントに参加します。

料金は主催者によってバラツキがありますが、無料や数百円程度のクラスも多いので、いろんなものに触れてみるにはよいプラットフォームだと思います。
3.Yondemy+図書館
Yondemy(ヨンデミー)は子どもの年齢や読書傾向に応じてAIが本をおすすめしてくれるサービスです。

代表はたしか東京大学在学中の学生さんだったと思います。
「子どもが読書好きになる」をコンセプトとしていて、子どもの好みや読解力に応じておすすめの本は少しずつステップアップしていきます。
考え方はすばらしいと思うものの、習い事ととらえるかは微妙。我が家は月額2,980円分を使いこなしている実感がなかったので、3ヵ月で辞めました。
ポイントは本を読み終えると、カンタンに感想を伝えるよう求められるので、続けるうちに自分の言葉でまとめる力が身につくこと。
一度におすすめしてくれる本は4〜7冊程度あるので、図書館を活用するのがおすすめです。最低でも月に1〜2回、子どもと図書館に行く習慣がつくのはいいですね。
4.みいみ
オンライン学習とは毛色が違いますが、本つながりで紹介します。audiobook(オーディオブック)のオトバンクが東京ガスと共同開発した絵本読み聞かせアプリです。
月額500円で講談社やポプラ社などの有名出版社の絵本や童話をプロが朗読した音声が聴き放題。昔、NHK教育テレビでやっていた「おはなしのくに」みたいな感覚ですね。自分の声を録音できる機能もあるので、子どもも大喜び。
聞いているだけよりも、主体的に絵本と関われるように思います。我が家は夜寝る前に聞いていました。いまは子ども用の本もたくさんの本が聞けるaudiobookに切り替えています。
1ヵ月間は無料で利用できるので、どんなものなのかひとまず使ってみるのもアリではないでしょうか。

親は何ができるか
これからの子どもには、ただ勉強ができるだけでなく、新しいことも物怖じせず「やってみよう」と思えるマインドセットが必要になるでしょう。
そこに求められるのは、身の回りのことと学びをつなげる力だと思います。
ちょっとしたことに疑問を感じ、おもしろがれるか。
わからないことは人に聞いて終わりではなく、自分で調べられるようになることも大切です。
親の関わり方としては、少し前に読んだ『子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』がおもしろかったです。
この本を読んだ数年前から我が家では日常的にこうした会話のスタイルをとっているので、子どもたちは「〜だ。なんでかというと〜だから。」という話し方をします。
博物館や美術館などの文化施設がなく、学校の選択肢も少ない地方の田舎町は子どもの教育環境にとっては不利な面もあります。
でも、「仕方がない」とあきらめるのはよい選択なのでしょうか。
使えるものは、使わなければもったいない!!
だからこそ、親も勉強を続けること、オンラインサービスを使い倒す姿勢が大事だと思います。
こうしたサービスをうまく使いながら、子どもの可能性を広げていきたいですね。
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横浜出身の私は2014年に、地方の中の地方に移住しました。親戚や友人のいない場所で起業&未経験のことにチャンレンジしたあれこれをまとめました。いいことも悪いこともひっくるめて書いています!
地方移住に興味はあるけれど、仕事が心配という人や、農業するにはどうすればいい?という疑問を持つ方におすすめです。