いま、聞く読書・オーディオブックが流行っています。
私がオーディオブックのサービスを活用しはじめたのは2016年のこと。
電車移動が中心の首都圏と違って、地方の田舎町では移動の中心はマイカーです。
移住してから読書時間がめっきり減ってしまった私に、再び読書の楽しみをくれたのがオーディオブックでした。
利用したことのあるサービスは、AmazonのAudible(オーディブル)と、オトバンクのaudiobook(オーディオブック)です。
聞く読書を楽しんでいる私がオーディオブックを使ってみたメリットと利用シーンを紹介します。
聞く読書「オーディオブック」の3つのメリット
まずは聞く読書サービスのメリットを紹介します。
1.忙しい人も「ながら読書」で読書習慣を身につけられる
平成30年度に文化庁が行った調査によると、1ヵ月に1冊以上の本を読むのは日本人の半分だそうです。
平成30年度「国語に関する世論調査」の結果について | 文化庁
文化庁では,国語施策の参考とするため,平成7年度から毎年「国語に関する世論調査」を実施しています。この度,平成30年度に実施した結果がまとまりましたので,発表します。
“勉強”しない日本の社会人。コロナでさらに状況悪化【5万人調査】
リクルートワークス研究所の調査で、社会人が学ばなくなっていることが分かりました。コロナによって、職場での学びが減ったことに加え、自主的に学ぶ人も減っています。
実際、オーディオブックで耳読した藤原和博さんの『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』という本にも、読書するだけで2分の1の人になれる、という話がありました。
とはいえ、「なかなか落ち着いて本を読む時間がない」という人も多いはず。
そんな人にこそ、オーディオブックはおすすめです。読書のために時間をとるのが難しい人でも、何かをしながら読書できるとしたらずっと読書のハードルは下がりまるのではないでしょうか。
手はふさがっていても、耳は空いていることは意外と多いもの。おすすめの利用シーンはこの後で紹介します。
2.読書で目が疲れない
1日中パソコンやスマホを見た後で、さらに本を読むのは結構大変です。
老眼がはじまったという知り合いは「読書がつらい」と言っていました。
その点、耳で聞くオーディオブックなら大丈夫。目で字を追わないので、目がしょぼしょぼすることはありません。
3.真っ暗な部屋でも読書できる
大きな違いはここではないでしょうか。
普通の読書には明かりが必要ですが、耳で聞く読書に明かりは必要ありません。
オーディオブックのアプリにはタイマー機能がついているので、消し忘れの心配もなし。夜寝る前の導入にも使えます。
オーディオブックをおすすめする4つの利用シーン
続いて、聞く読書にぴったりだと私が感じる具体的なシーンを見てみましょう。
1. 移動中(通勤・通学・運転中)
先に、手はふさがっていても耳は空いていることは多いものと書きました。
その代表的なシーンが移動時間だと思います。電車やバスの中なら、紙の本を読んだり、スマホを眺めたりすることもできます。
でも、満員の車内や車の運転中ならどうでしょうか?
そこで役に立つのがオーディオブックです。
オーディオブックなら、身動きができない満員電車の中でも、ずっと前を向いていなければならない車の運転中も読書を楽しめます。
2.家事の間
食事の準備をしているとき、洗濯物を干しているとき、たたんでいるとき。
こうした家事時間もオーディオブックの活躍シーンです。「オーディオブックを聞く」という目標ができると、家事の時間が濃くなるように感じます。
3.ウォーキング中
私は「ひたすらウォーキング」ができないタイプです。
これはどういうことなのかというと、ウォーキングという目的のためだけにウォーキングするのはもったいないと思ってしまうということ。
そこで活用しているのがオーディオブックです。歩くだけなら30分もできるかわかりませんが、本を聞きながらなら、何時間でも歩けるような気がします。
歩いて血行がよくなる上に情報収集もできて一石二鳥です!
4.寝る前
リラックスした状態の寝る前の時間は、実は勉強に向いていると言われてます。
とはいえ、机に向かってガリガリ勉強する気にはなれませんよね。
そんなときにもオーディオブックが活躍します。
オーディオブックにも、リラクゼーションや瞑想などいろんな種類があります。その日の気分によって、リラックスできる番組を聞いてみるのもいいですね。
タイマー機能をセットすれば、寝落ちしてしまっても安心です。
子どものいる人なら、寝る前にオーディオブックで昔話を聞かせるのもおすすめですよ。
Audibleとaudiobookはどちらがいいのか?3つの比較ポイント
Audible(オーディブル)とaudiobook(オーディオブック)を比べてみましょう。
わかりやすいように4つのポイントから見てみました(※2021年8月現在)

コンテンツ数
全体のコンテンツ数はAmazonのオーディオブック・Audible(オーディブル)の方が多いですが、日本語コンテンツの数はオーディオブックの方が多いです。
以前、オトバンクのaudiobookがFebeというサービス名で展開していたときは、コンテンツの数は圧倒的にAmazonのオーディブルだなと思っていたのですが、最近はaudiobookのコンテンツもものすごく増えています。
洋書を聞きたい人はAmazonのオーディブルの方が充実していますが、和書を聞きたい人はどちらでもいいと思います。
ジャンル
ビジネス書や自己啓発書など、話題の本についてはどちらも充実しています。
audiobookは子ども向けの本が充実しているので、子ども向けのオーディオブックを探している人はaudiobookの方がよいかもしれません。
聴き放題の有無
2021年8月現在、AmazonのAudibleには聴き放題サービスがありません。Audibleは1,500円(税込)で毎月1コイン+Audibleのおすすめ本を聞けるサービスですが、それ以上の本を聞きたい人は追加でお金を払う必要があります。
たくさん本を聞きたい人はちょっと物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。
Audibleも2022年1月から1,500円(税込)で聴き放題をはじめました。
しかし、2022年1月現在、価格面ではaudiobookの聴き放題に軍配が上がります。
audiobookの聴き放題は月額880円(税込)、年割りプランだと月あたり625円(税込)です。
audiobookは、新刊は聴き放題のラインナップにありませんが、先に書いた子ども向けの本の多くも聴き放題の中に入っていました。
とにかくたくさんの本を聞きたい人や、子ども向けのオーディオブックを探している人はaudiobookがおすすめです。
電子書籍の読み上げ機能はオーディオブックの代わりになる?
サービスごとの特徴に関係なく、耳で聞く読書を楽しむなら、スマホやタブレットの音声読み上げ機能を活用するという方法もあります。
これは私もやってみたのですが、途中に図や表があると再生がストップしてしまうのが結構なストレスでした。
少なくとも現状では、プロのナレーターがオーディオブックのために吹き込んでくれているオーディオブックサービスを利用した方が快適、と感じました。
結論:30日間の無料サービスを使ってみよう
AmazonのAudible(オーディブル)にも、オトバンクのaudiobook(オーディオブック)にも30日間の無料おためしサービスがあります。
新しい本はどちらのサービスにもありますので、あとは使い勝手やジャンル、どれくらいの頻度で本を読みたいか、という問題になってくるかと思います。
実際に使ってみると、自分にはどちらのサービスが合っているか、オーディオブックをどんな使い方をしたいかがわかるようになるのではないでしょうか。
余裕があれば、2つのサービスを併用してみるというのもアリですね。
合わなかったら、無料期間中に解約すればそれ以降の費用はかかりません。
大きな本屋さんがない地域も、オーディオブックのようなサービスを活用すれば読書を楽しめます!
楽しみのために、情報収集に。まずはおためししてみてはいかがでしょうか。