最近よく耳にするようになったSDGs(持続可能性)。
プラゴミなど環境保全のイメージが先行しているので、何か特別なことをしなくてはいけないのでは?と感じている人も多いかもしれません。
私自身もそうでした。
けれど、SDGsってどうやら身近なものらしいぞ。と思うことがあったので、忘れないうちに書いてみようと思います。
持続可能性は「未来につなげたい」からはじまる
最初に私がSDGsは特別なことではない、と感じたのは、熊本県・天草市の同じ集落に住む漁師さんとの出会いです。
彼の子どもは、うちの子どもたちと同じ保育園や小学校に通っています。
これまで個人的な話をしたことはありませんでしたが、たまたま話す機会があり、 そのときにちょっと変わった方法で養殖をしていること、昔ながらの漁ではなく養殖という方法を選んだ背景には「未来につなげたい」という思いがあることを知りました。
その話を聞いて、それってSDGsの持続可能性にもつながる話では?と思い始めました。
「海と山はつながっている」を感じた
それから、少しずつ「海と山はつながっている」ということや「私たちの身の回りにある持続可能性」について考えるようになりました。
たとえば、今年の九州集中豪雨。
水の被害を受けなかった地域の漁師さんも、実は大変な状況に遭っています。
漁場である海には、山から大量の木が流れ着いていて、漁どころではないという声も。
たくさんの流木があるのは、山を手入れする人が少なくなったことも無関係ではないでしょう。
これは、人が住み続けられる農漁村を維持するには海は海、山は山、と別々のことをするのではなく一体で考えていく必要があるという事例だと思います。
こう考えてみると「持続可能性」というのは、どこか遠い世界の話ではなく、私達の生活とつながっていると感じられるようになるのではないでしょうか。
いきものを集めて世界を冒険する「BIOME」
そうは言っても「やっぱりSDGsって難しいよね」と感じる人におすすめしたいアプリを見つけました。
「BIOME(バイオーム)」というアプリです。このアプリのコンセプトは
" 現実世界(リアル)はゲームよりも面白い 出会ったいきものを集めて世界を冒険するコレクションアプリ"
というもの。
個人的には「現実世界はゲームよりも面白い」のフレーズにぐっと来ました。
アプリでは生き物の写真を撮って投稿すると、AIで名前を自動判定してくれます。
ただし、アプリを使うにはいくつかの注意点もあって「ヒトの投稿はできない」とのこと。
"ヒトもいきものではありますが、名前判定の対象外とし、図鑑には収録しておりません"
説明に肖像権や、プライバシーといった言葉を使わないところに、運営側の遊びココロを感じました。
その他にも「おおさかはどっちが多い?在来種vs外来種」などのクエストもたくさんあって、定期的にアクセスしたくなる仕組みがたくさんあります。
せっかくなので、このアプリを持って外に出かけていろんな虫や植物、動物などをパシャパシャ撮ってみたらおもしろそうです。
普段見慣れているあの生き物のレア度が高くてびっくり!ということもあるかもしれません。
身の回りに興味を持つことが「未来」につながる
一見するとSDGsとゲームやSNSのようなものは対極にあるように見えます。
でも、私はこのアプリを見ながら、身の回りの世界に関心を持つことがSDGsにもつながっていくのかもしれないなぁ、と思いました。
SDGsは政府や一部の企業の取り組みのような特別なものではなく、日常の中にあふれている。
BIOMEを見て子どもも大人も「遊びながら学ぶ」という視点をもっと大切にしたいと感じました。
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海外の子育て経験のある女性3人にインタビューした内容を本にしました!
経緯も立場も違うけれど、3人の話にはどこでも生きていける人に共通するポイントがあると思いました。