自己肯定感。最近よく耳にするようになった言葉です。
子どもを持つ親なら、わが子の自己肯定感を高めたい。そう思いますよね?
でも、なぜ自己肯定感が必要なのでしょうか。子どもに自己肯定感が必要な理由、そして自己肯定感の高め方を知りたい人に紹介したいのは『「自己肯定感」育成入門』という本です。
子育てのゴールは「子どもの自立」
親なら誰もが多かれ少なかれ、子どもに期待しているものです。
わたしには2人の子どもがいます。
もともと英語の先生を目指していたこともあって、教育には並々ならぬ関心を持っています。
人の親となって、一度忘れかけていた子どもの教育熱に再び火が着きました。
教育を考える上で大事なのは何か。
具体的な知識や勉強方法を教えることも大切ですが、それ以上におさえておきたいのは、なんのために教育が必要なのかということです。
この本を読んで、子育てのゴールは「子どもの自立」なのではとの思いを新たにしました。
将来どんな大人になってもらいたいか?ということを考えてみました。すると、親が子どもを心配する必要がない状態。自分のことを自分で考え、調べて、実行できる人になって欲しいという思いに行き着いたのです。
そして、もし、わたしが何のために生きているの?と聞かれたら、たぶん子どもを自立させるために生きていると答えます。
自分がこの世に生み出した人に対する責任とは、彼らが学校教育を終えるまでに生きていくための自信と、自信を裏付ける能力を身につけさせることだと思うからです。
念のため言っておくとわたしは「一日中子どもと一緒にいることが幸せ」というタイプではありません。
自分のやりたいこともちゃんとやりますが、それでも子どもが何かをやりたいと言ったときにそれを応援できる立場でありたいと思っています。
おもしろいことをしている人は自己肯定感が高い
世の中のおもしろい人や成功している人を眺めてみると「自己肯定感」が高い人が多いことにも気がつきます。
基本的に人は経験したことがないことはやりたくないものです。
一方で、活躍している人はどんどん新しいことにチャレンジしていきます。
その原動力はどこから来るのでしょうか。
その答えの1つが「自己肯定感」です。この本には、子どもの自己肯定感を下げてしまう親のタイプのチェック項目があります。
日々のささいな声掛けが子どもの意識を作っていくんだな、ということがよく分かりますよ。
20年後、子どもに自立した大人になって欲しければ、親の側も意識や行動を変える必要があるということですね。
小さな子どもがいる子育て世代は必読の1冊です。