「本を読むなら、仕事に役立つものがいい」
世の中にはいろんなハウツー本やビジネス本があります。取り入れ込んだ知識をきちんと動かすためには、脳の仕組みを知るとよいかもしれません。
今回おすすめするのは『パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平』という本です。

デザインはセンス?言葉にするにはどうするか
本書では人気の脳研究者が、脳に関する科学論文をおもしろく紹介しています。
この本の中で個人的に興味深かったのは、特別対談です。
内容は、著者と本の装丁のイラストレーターによる「文庫版の装丁ができあがる過程」。最終案にたどりつくまでの候補が出てきます。
デザインというと、普通の人はセンスでしょ?と思うのではないでしょうか。
ところが、対談を読むとデザインにも「なぜそうなったのか?」の過程があることが分かります。考えているときは言葉になっていないかもしれません。
また、抽象的なものを言語化する過程では抜け落ちるものや、十分に言葉にできていない部分ももちろんあります。
でも、一見センスがものを言うように思えるデザインの世界も、きちんと説明することはできるのですね。
特にものを書いたり、話すということは伝えることです。
言葉にするためには、まず、しっかりと考え抜く必要があるんだなぁ。
と改めて感じました。
本はかなりコスパのいい情報源
本って本当にコスパのいい情報源だなぁと思います。
なにしろ、編集や検証を経た体系だった情報が1500円程度で手に入るのですから。
しかも、地方にいるとセミナーや勉強会に参加するのもなかなか大変ですからね。
今回の本はわずか670円。コスパはかなり高めです!