天草に行ってみたい。興味がある。でも何があるんだろう?私が思う天草の楽しみ方、おすすめスポットを紹介します。
買い物は朝市が楽しい
天草に朝市ってないの?
天草に来てしばらくしてから、そんなことを思いました。
神奈川にいたときは、三浦の朝市や静岡の焼津の朝市に行ったものです。
早朝のまだみんなが本格的に活動していない時間帯から動き出すというだけでもワクワクしていました。
特に年末年始の買い出しは、新しい年を迎えるという高揚感が余計に朝市を盛り上げていたような気がします。
やっぱり買い物は朝市が楽しい。朝市に行きたい。
調べてみると、天草の自宅から車で40分ほどの松合というところで「まっちゃ朝市」という朝市が開催されていることが分かりました。
ちなみに、調べたのは、わたしではなく夫ですけどね。
ひとまず、まっちゃ朝市の動画を撮ってみましたのでご覧ください。
まっちゃ朝市はみそ詰め放題が盛り上がる
まっちゃ朝市は毎月第3日曜日、朝6:00から開催されています。
見どころはヤマア味噌の味噌詰め放題イベントです(料金1800円。)
2分間で詰められるだけ味噌を詰めるという詰め放題イベントには、早朝にもかかわらず行列ができていました。
この動画をFacebookにあげたら、天草の知人の何人かが「ここのお味噌を使っている」とコメントしていました。
ヤマア味噌は、地元の人に人気なんですね。
ところで、なぜ松合という場所で朝市が開催されているのでしょうか。
その理由は、簡単にいうと「商人の町」だからだと思います。
松合とはどういう町なのか
松合の歴史を少し調べてみました。
まっちゃ朝市の開催されている、不知火町松合は古くから漁業と醸造で栄えた町だったそうです。
良質な湧き水に恵まれていることから、江戸時代にはこの湧き水を使った酒造業がおこりました。
酒造の家の中には、周辺地域との交易や海産物の問屋で財を成したところもあり、江戸時代には「肥後藩の食する魚は松合の魚に限る」というお達しまであったとか。
明治に入ってからは、酒造から味噌や醤油の醸造がはじまったことで松合は漁業と醸造の町としてさらにその名を広めていくことになったそうです。
松合地区には古い白壁の土蔵群が立ち並んでいます。
松合の町は繁栄するとともに人口密集による火事に悩まされるようになったそうです。
昔の家は木造でしたからね。
防火対策として道を広げたり、土蔵へと改築しました。
松合の運命を変えたのは、明治32年に開通した鉄道でした。
鉄道が開通したことで、輸送の主役が海運から鉄道に移っていき、次第に漁港としての機能も松合から三角へと移っていったといいます。
そして決定的だったのは、第二次世界大戦後の農地改革。
醸造家が衰退したことで、松合の町も日に日に衰退していきました。
平成になってから行政と地元住民は、松合の町並み保存を作りました。
まっちゃ朝市もはじまってから、約30年ですから松合の地元住民のまちおこし的な取り組みなのかもしれません。
間違いやすい「さんかく」。正しくは「みすみ」
ここで三角の地名が出てきましたので、三角にも行ってみました。
三角は「みすみ」と読みます。
九州は本州とは違う読み方をする地名が多いなぁとます。
わたしも最初見たときは「さんかく」だと思いましたが、違うんですね。
三角の紹介動画はこちらです。
熊本駅から三角駅まではA列車がおすすめ
三角というのは、天草に橋がかかる前の時代に九州本土と天草とを結ぶ連絡船が出ていたところです。
JR三角駅までは、熊本駅から電車があります。
正しくは電車ではなくディーゼル。
ゆっくり進むので、50分くらいかかかります。
時間はかかりますが、これから天草への旅行を計画している人はぜひ熊本駅から、三角まで電車に乗ってみてください。
時間帯によっては、A列車という特別電車が運行しています。わたしはまだ乗ったことがないのですが、乗ったことのある人はレトロな雰囲気がいいと言っています。
三角駅の雰囲気は上の動画で見てみてくださいね。三角駅から天草までは、三角港から天草宝島ラインという船が出ています。
天草宝島ラインは、天草の松島に停まります。
以前は、わたしの住んでいる大浦にも停まっていたようです。
大浦は今でこそ高規格道路ができたことでバイパスされてしまった場所ですが、かつては天草の中でも重要な港があった場所なんですね。なので、国道を走っていると大浦という地名が地図に出てきます。
天草宝島ラインも、動画の中に登場しますよ。
スローな旅を楽しめる人に「天草」
飛行機や新幹線に乗り慣れていると「地方の移動ってなんて面倒くさいんだ」というのが率直な感想だと思います。ローカルの移動はとにかく時間がかかるからです。
電車移動が当たり前の首都圏に住んでいる人ならなおさら。
でも、せっかく旅行先として天草を選ぶならどうかそのあたりは目をつぶってください。
そもそも、天草は首都圏や大阪圏から1泊2日の弾丸ツアーで行くような場所ではありません。ゆっくりとした移動だからこそ見える景色があります。
スローな旅を楽しめる人におすすめなのが天草なのです。
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横浜から天草に移住することになった経緯や、起業するまでのあれこれはこちらにまとめました!ブログでは書ききれていない話にも触れていますので、ご一読いただけると嬉しいです。