今回のテーマは、子育て世代こそ田舎が向いている理由です。
「保育園落ちた、日本死ね」は、以前話題になりました。
わたしはそのブログを読んだことはありません。ニュースで見ただけ。
待機児童の問題にも詳しくありません。それでも声を大にしていいます。
働くお母さんが子育てするなら、田舎の方がいい。
横浜出身のわたしは2014年に関東を離れました。
横浜を離れて住んだことのある田舎は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島と、歴史の授業で登場した島原・天草の乱の舞台、天草の2地域です。
都会出身だからこそ分かる、田舎での子育てのしやすさを感じています。
不満はその本質的な原因と解決方法を考えてみる
不満を感じるのは悪いことではありません。私も毎日何かに対してイラっとしています。
しかし、そのイラつきはそのままの形で誰かにぶつけたり、やり過ごしたりするのではなく、どうすれば解決できるのかを考えて、実行してみることが大切だと思います。
不満を言っているだけでは何も変わらないので。
街に待機児童が多い理由
「保育園落ちた」のニュースを見たときに思ったのは、「そんなにつらいなら、都会から離れればいい」ということです。
保育園に落ちて腹立たしいのはわかります。ただ、それは都会に住んでいる以上、仕方のない問題でもあります。
日本全体では子どもの数が減っているのに、待機児童の問題が起きるのはどうしてだと思いますか?
それは、都会に人が集まりすぎているからです。
田舎なら保育園問題はほとんどない
我が家の子どもたちはスムーズに保育園に入れました。
小豆島でも天草でも、待機児童の問題は聞いたことがありません。
田舎にも農村エリアと市街地エリアがあるので、市街地エリアに住んでいればまた話は違ったかもしれませんが。
小豆島や天草ではパートのお母さんも預け入れできているので、審査は難しくないと思います。
一方、同じ熊本県でも政令指定都市となると事情は違うようです。熊本県は人口の4割が政令指定都市の熊本市に集中しているので、何年か前に見た待機児童数のワーストランキングに首都圏の自治体と並んで、熊本市がポツンと入っていました。
保育園にスムーズに入れる。これが田舎で子育てするメリットの1つ目です。
満員電車から解放される
子どもが生まれたら、環境がいいところで育てたいからと郊外に引っ越す人も多いでしょう。
そうなると問題になるのは通勤時間の長さです。
わたしは中学から子どもが生まれるまで朝のラッシュを経験していましたが、今思えばよく我慢できたなぁと思います。
通勤時間が長くなると、満員電車に乗っている時間も長くなります。
電車に乗っている時間が長くなると、人身事故などのトラブルに遭うことも多くなります。
すると、時間が読めなくなるので、保育園の送り迎えも大変になります。
経験したことはありませんが、毎日保育園の準備をして子どもを保育園に送り届けてから満員電車に乗り、仕事が終わってから猛ダッシュでお迎えの時間に間に合わせるのは、想像するだけで大変です。
それができないと思って早々に離脱したわたしからすると、同級生や元同期たちは本当にすごいなぁと思います。
のんびりした気持ちになれる
都会の人は不機嫌だと言われることがありますが、その原因 は人が多すぎることではないかと思います。
牛舎で飼われている牛と放牧牛とでは、乳の出が違うといいますし、狭い場所で飼われている動物はストレスで攻撃的になり、お互いに傷つけ合うと言われています。
子育て中のお母さんの中には肩身の狭い思いをしている人もいるのではありませんか?
特に電車の中では、ベビーカーや、泣いている赤ちゃんに対しての風当たりが強いです。
なぜ風当たりが強いかというと、みんな余裕がないからです。
ストレスを感じると、誰だって他人にやさしくできなくなりますよね。
一方、天草には電車がないので満員電車も存在しません。道もほとんど渋滞していません。
セカセカした気持ちでなくなると、子どもにも大らかな気持ちで接することができるようになると思います。
わたしが大らかかどうかは別ですが。
ただ、満員電車やイライラした人から解放されて、ストレスが減ったのは事実だと思います。
横浜を離れて驚いたことの1つは、毎日お通じがあるようになったこと。自分ではストレスを感じているつもりはありませんでしたが、体は正直だったのかもしれません。
人や自然とのつながりを感じて子育てできる
小豆島には秋に大きな祭りがあって、学校や保育園が休みになっていました。
天草には学校や保育園休みになるほどのイベントはありませんが、一年中、地域ぐるみの行事があります。
都会でマンション暮らしをしていると、隣の人がどんな人かも知らないことはめずしくありません。
その点、田舎には、地域のイベントを通じて親や学校の先生以外の大人とも接する機会がたくさんあります。
子どもの成長にとって、親と学校の先生以外の大人を知ることは重要なことだとわたしは思っています。
隣近所の人から「これを食べなさい」と野菜や料理などのおすそわけをいただくこともしょっちゅうです。
食料生産地の田舎ならではのこととして、農業や漁業などの一次産業にたずさわる人と接する機会が多いのも魅力です。
都会のスーパーでは一年中野菜や果物が並んでいるので、旬を意識することは少ないと思います。いまどきは魚が切り身で泳いでると思っている子がいる、なんて笑い話のような話もあるくらい。
農家や漁師が身近にいると、畑や漁を見たりしているうちに「食べ物がどうやってできるか」を子どもは自然と分かるようになります。
子育て中のお母さんなら食育に関心を持っている人もたくさんいますよね。
田舎なら、食育できる環境が身近にあります。
子育て世代こそ田舎が向いている理由をまとめましょう。
- かんたんに保育園に入れる
- 職住近接、満員電車解放される
- セカセカした気持ちから解放される
- 人や自然とのつながりを感じながら子育てできる(食育もできる)
「子育て環境がいいのは分かった。でも肝心な仕事はどうする?」という疑問にはこちらの本にまとめてみました!